キッチンや給湯などの生活エネルギーをすべて電気でまかなう「オール電化」。つまり火(ガス)を使わないライフスタイルへの転換だ。安全安心で手入れも楽な「IHクッキングヒーター」や、「エコキュート」で生活に必要なお湯を作るシステムにするメリットとデメリットは?現状でのコストはガス併用に比べて安くておトクなのだろうか?
いかに効率の良い電気機器が開発され、コストダウンが進んだとはいえ、無駄なスイッチの入れっぱなしやエアコンの冷やし過ぎ暖め過ぎ、照明器具の常時点灯などを行っていたのでは、環境に配慮した生活とは言えず、電気代コストも馬鹿にならない。やはり使う人間の「もったいない」意識がなんといっても重要となるだろう。
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最近は一戸建てでもマンションでも環境に配慮したオール電化を売りにする物件が増えているが、実際に選択するには、本当に合理的なのか、経済的なのか、安全なのか等、まだまだ疑心暗鬼な部分が数多くあるのも事実。さて、現実問題としての「オール電化」は本当に安くてお得なのかどうか、リスクはないのかどうかを調べてみた。まずは光熱費は実際どれぐらいかかるのだろう?オール電化の住宅での光熱費は電気代のみになるが、特別の電気料金メニューや効率の高い機器を使うことにより、かなり経済的になるようで、平均すると毎月一万三千円程度のようだ。電気料金一本化による家計の圧迫はさほど心配することもなさそう。また夜間の余剰電力を使用するエコキュートなどの高能率給湯器には経済産業省が導入補助金制度を設定し、普及を促している。
実際にオール電化を利用している人の満足度調査によると約96%の人が満足との回答をしている。気になる災害時における安全性は、電気は他のライフラインに比べ復旧が比較的早いという実績があるので、この点でも有利かもしれない。もう一つの大きなメリットは安全性だ。火を使わないので、小さな子供や高齢者と同居の家庭では事故を未然に防ぐことができる。
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IHはコイルに電流を流してできる磁力線の力で鍋を発熱させ調理するシステムで、ロスになるエネルギーが少なく効率が良い器具だと言える。使用できる鍋は不適なものに耐熱ガラスや土鍋があるが、鉄やステンレス製で磁石が吸着する素材ならほとんどオーケーである。またガラス土鍋製品でもIH対応製品が発売されている。気になるコストもガスコンロに比較して大きな差はないようだ。
エコキュートは電気料金の安い夜間にお湯を沸かすシステムだが、昼間にお湯を使いすぎたような場合は自動的に不足分だけを炊き増すように制御されているので、快適で経済的だ。また夜間にヒートポンプをまわすため、静音設計がされている。
進んだオール電化住宅は、これらの電気機器に加えて、床暖房や太陽光発電を組み合わせる場合が増えている。環境に配慮する生活に転換しながら日常生活のコストを減らし、エネルギーの無駄を少なくすることにより子供たちの将来に対してもひとつの指針を示すことができる。コスト面ではかなりクリアされてきたように思えるオール電化。各電力会社や電気機器メーカーがそれぞれモデルルームやショールームを開設して普及に努めているので、興味のある方は一度足を運んで体験してみられると良いだろう。
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