熱性けいれんとは6ヶ月から6歳くらいまでの乳幼児が発熱とともに意識を失っておこす、全身性のけいれん(ひきつけ)です。原因はよくわかっていないことも多く、先生によって見解が違うケースもあります。熱性けいれんは5分ほどでおさまりますが、大事なことはあわてずによく観察して病院へ行く必要があるかを判断することです。
熱の上がりぎわに起きるひきつけで、はじめてのママはたいへん驚いてしまいますが、心配のないものがほとんどです。あわてずにしっかり観察。継続時間やけいれんの様子などをメモしておき、翌朝念のため受診してください。
6ヶ月から6歳くらいまでの乳幼児が38℃以上の発熱を伴っておこす、けいれん(ひきつけ)を熱性けいれんと呼びます。この症状はこどもの約8%におこるという統計があります。急性の発熱で、発熱から6時間以内にけいれんとなることが多く、けいれんを起こしてはじめて熱に気づくことも少なくありません。どうしてけいれんするのか原因はまだよく分かっていません。症状は突然意識を失うとともに、全身た肩がつっぱってしまったり、手足をがたがた震わせたりします。唇は紫色になり、息づかいは荒く苦しそうで、口から泡をふいたり、目は白目をむいたりします。けいれんの持続時間は5分以内のことがほとんどで、けいれんが終わるともとの意識状態に戻るか、そのまま眠り込んでしまいます。数分以内に治まる熱性けいれんでは後遺症を残すことはありません。

引きつけがおこったときは、あわてないことが重要です。静かに寝かせた状態でけいれんの様子をよく観察してください。まず時計を見て始まった時間を確認。右側を下にして横向きに寝かせ、衣服を緩めて呼吸を楽にします。舌をかまないようにと口にものを入れたりしないこと。誤飲の可能性があり非常に危険です。
また背中部分を枕や毛布を巻いたもので支えると良いでしょう。けいれんが10分以内で終わる場合はとりあえず治療は必要としませんが、10分以上続く場合はけいれんの途中でも救急車を呼び、急いで受診してください。また、けいれんが左右対称でない場合、睡眠から目覚めた後にマヒが残っているような場合も熱性けいれんではない可能性がありますので、病院へ向かってください。
発熱の度に熱性けいれんを起こすような場合は、座薬(ジアゼパム座薬)によって予防することができます。さらに38度以上の発熱が続く場合には8時間後にもう一度だけ坐薬を挿入します。
高い発熱を起こしたとき、熱性けいれんの発生を予防するポイントは、まず、頭を冷やします。鼻づまりを通して口での呼吸を避け、頻繁に水分の補給をします。熱を上げないように、ふとんは軽めにし、厚着も避けます。部屋の温度も少し涼しいくらいに保つと良いでしょう。熱性けいれんを繰り返していると「てんかん」へ変わる不安を持つ人が多いですが、「熱性けいれん」から「てんかん」への移行はないと考えられています。