新型インフルエンザ

新型の鳥インフルエンザ大流行の懸念が大きくなって来ていますが現在使われているワクチンは新型インフルエンザには効果がなく、流行し始めてから新型用が開発されるまでの数ヶ月間は全く期待できないと言われています。なので流行初期に頼れるのはタミフルに代表されるような抗インフルエンザ剤しかないことになります。

インフルエンザとインフルエンザワクチンの効果

 インフルエンザの典型的な症状は、急な高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、咳、くしゃみ、鼻水などが続くことですが、ふつうの「かぜ」とは違って症状が強く、そして急に現れるのが特徴です。乳児のインフルエンザの場合は典型的な症状にはならずに軽いことがほとんどです。大多数の人はインフルエンザに罹っても1〜2週間つらさを我慢すれば自然に治ってしまうのですが、幼児や小児では脱水症や熱性けいれんを引き起こしたり、また一歳児から小学校前の幼児を中心におそろしい急性脳炎を引き起こすことがまれにあります。

 インフルエンザワクチンには、はしかやポリオのワクチンほどの高い予防効果はありません。小児は年齢が下がるほど予防効果の割合はさがり、幼児ではおよそ20〜30%程度の予防効果と考えられています。絶対的な予防効果はないものの、インフルエンザの高熱や合併症のリスクを少しでも下げるという考え方をすれば、ワクチン接種を受ける価値があるでしょう。またインフルエンザ脳症はワクチン接種をしても発症することもあり、完全な予防は期待できません。

抗インフルエンザ薬タミフルの効果と副反応

 タミフルはインフルエンザによる発熱から48時間以内に服用すると、高い解熱効果のある薬で、体内のインフルエンザウイルス(A・B型)を増やさないように働きます。まれに重い副反応として、意識障害や異常行動などの症状が報告され、度重なった飛び降りの事例などが重く見られて10代への使用は制限されることになりました。

 タミフルはインフルエンザC型や細菌性の風邪などには効果がありませんので、病院で鼻の中やのどの奥の粘膜を綿棒などで取り、検査によってインフルエンザの型を判定してから処方してもらいます。異常行動以外の副作用については、腹痛・下痢・はきけなどで、他に肝機能障害・ショック症状・肺炎・急性腎不全などが報告されています。またタミフルのインフルエンザ予防効果については、インフルエンザにかかった割合が、事前にタミフルを飲んでいない人は8.5%、飲んでいた人は1.3%であったとの報告があります。

 幼児や小児の場合はタミフルを使用することによって、発熱期間の日数を短くすることができますので、病状を早く楽にすることができますが、インフルエンザはどうしてもタミフルを使わねば治らない病気ではありませんので、かかりつけの先生と相談の上決定すれば良いでしょう。タミフルを使用するしないにかかわらず、インフルエンザなどの病気で発熱している間は、乳幼児を一人きりにしないようにして様子をよく観察してあげてください。