ヘモフィルス属インフルエンザb型菌(略してヒブ/Hib)は、子どもの鼻やのどにいることがあり、ヒブが血液や肺の中に侵入すると、細菌性髄膜炎や敗血症・急性喉頭蓋炎などの深刻な病気を、6歳以下の乳幼児にひき起こします。このたび日本でもやっとHibワクチンが認められ(商品名:アクトヒブ)、2008年12月19日から接種ができるようになりましたが、どういう病気の予防接種なのかを知っておきましょう。
Hib(ヒブ)とは、「ヘモフィルスインフルエンザb型菌」のこと。ヒブが血液や肺の中に侵入すると髄膜炎や敗血症・急性喉頭蓋炎などの病気を起こし、通常6歳以下の乳幼児がかかります。インフルエンザという名前がついていますが、菌が発見されたときの誤りの名残で、風邪のインフルエンザウイルスとはまったく別物です。
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細菌性髄膜炎の初期症状は、風邪などの感染症と区別がつけにくく、簡単な検査では診断できにくい病気で、3歳以下の子どもでは特にわかりにくいもののようです。この病気は6歳以下の乳幼児に細菌性髄膜炎、喉頭蓋炎、敗血症、肺炎などの重い感染症を起こします。細菌性髄膜炎は恐ろしい病気で、菌が髄膜に感染し、発病24時間程度で発熱やけいれん、呼吸困難などが出現し、約5%の人が死亡、約30%に後遺症(難聴、発達延滞、けいれんなど)が残ります。Hib(ヒブ)ワクチンの使用が認められていなかった日本では、年間600人もの子どもがHibによる髄膜炎にかかっていると推定されています。
海外(特に米国)では、1987年にHibワクチンが開発されて使用が開始され、Hibによる深刻な病気は100分の1程度に激減しました。WHO(世界保健機関)でも乳児への定期接種を推奨する声明を出していますが、日本では米国に20年遅れてようやく製造許可が下り2008年の秋から使用できる見込みとなりました。
※追記:日本での任意接種での導入が正式に決まり、2008年12月19日より一般小児科で接種できるようになりました。
まだ定期のワクチンとして認可がされておらず、任意接種として接種を受けなければなりませんが、恐ろしい細菌性髄膜炎を予防するために、子どもにはぜひ必要なワクチンだと考えられます。
生後三ヶ月になったら、かかりつけの小児科に相談の上、接種を受けます。回数は一ヶ月間隔で3回(三種混合ワクチンDPTと同時接種が可能)、その1年後に1回の計4回です。
今回、日本で導入されることは歓迎すべきことですが、国民の理解が得られるかどうかなど、不透明な部分も多く、ワクチンの発売も予定が延び延び(2008年9〜11月)になっているのが現状です。費用もいまのところ公費負担という話はなく、1回6,000円前後の見込みです。4回で25,000円程度かかりますが、4回接種すればこの病気にはかからなくなりますので、大切な子どものために接種されることをお薦めします。
また、すでに適齢を過ぎてしまった人でも、回数は減りますが、接種は可能です。かかりつけの医師に相談してください。
※追記:日本での任意接種での導入が正式に決まり、2008年12月19日より一般小児科で接種できるようになりました。
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